自分を変えることは自分でしかできない。

みなさんこんにちは!
本庄のおうちの飯島紳太郎(しんた)です☆

今日はとても感動しました☆
お預かりしている一人の子どもの言葉に感動しました。

「おれ、最近よくなってきたと思う。」

この言葉を言った子どもは入所当時、周りの子どもとケンカをしたり手を出してしまうことが毎日のように続きました。
自分の感情を相手に伝える時、言葉よりも手が早く出てしまったのですね。

ある日この子と2人きりでゆっくり話したことがありました。

「何で言葉よりも先に手が出てしまうのか。」

私も一緒に寄り添いながら考え、悩みました。
夏の暑い日、図書館の入り口から出た外で1時間半考えました。
しかしその時出た答えは「自分でもわからない。」
涙を流しながら言いました。
もちろん私にもわかりません。

その日から私はその子のやさしい所や出来るところを今まで以上に見つけていきました。
私は「人は誰でもやさしい心を必ず持っている」と信じています。
思いやりの心「仁」ですね。

もちろん私は叱ることも手加減はしません。
大人、子ども関係なく1人の「人」として子どもたちと接しているからです。

入所してから約2週間が過ぎた頃。
子どもたち同士が1冊の本をとりあっている時、ある変化が起こります。
いつも手が出てしまっていたその子が本を譲ったのです。
さらにその後「いいよ。先に読みなよ。」

いらだつ感情を抑え、自分の言葉で相手に伝えることができたのです。
それから手を出すことがなくなりました。
手が出そうになった時も自分で抑えることができるようになってきました。

この文章を読んでくれている方の中には、自分の感情を抑えることなんてできて当然と思われる方もいるかもしれません。
しかし、この子どもの気持ちに寄り添うと、このことは並大抵のことではないのです。自分でも何でかわからないということが続くのですから。
今まで苦しんできたんだよね。一番近くにいる家族もつらかったと思う。

でも今日この言葉を聞き、その苦しみから解放されてきたのかなと実感します。

自分の事は自分が一番わからない。人間は自分の表情さえ自分の目で見えないんだから。
でも今日この子のように、自分の感情を心で感じとり、心の目で自分を見つめることができたならば、それは本当の自分と向き合えたということになります。

お迎えの時にお母さんにこのことを伝えた時のその子の顔は嬉しそうだったな。
お母さんも嬉しそうだった。
帰るときにお母さんが

「先生のおかげです。」と言いましたがそれは違います。

自分を変える努力をし続けたのは、その子自身です。私はただ信じて後ろから見守っているに過ぎません。

自分で自分を変える努力をしたから光が見えたのですね。
本当に苦しかったけど、よく自分でがんばったね。よく自分自身で自分を見つめることができたね☆よくがんばった!
今日、あなたから感動をいただきました!

ありがとう☆

2 件のコメント :

  1. (火曜日, 08 10月 2013 19:43)

    すてきだね。
    心に『理』が芽生えたんだね。

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  2. (水曜日, 09 10月 2013 17:38)

    とみたやさん☆
    そうですね!芽生えたんですよ!
    心に「理」。素敵な言葉ですね。
    コメントありがとうございます!

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