帰ってきたらあそぶ前に宿題をする秘訣☆

玄関を入って10秒後に宿題に取り組む子どもの表情は真剣☆
みなさんこんにちは!
本庄のおうちの飯島紳太郎(しんた)です☆

今日は保護者の方も悩みの種の一つかもしれない「宿題」について書きますね♪(今日は今までで一番長~いですよ~。一番下には写真と動画があります☆)

当たり前の話しですが、子ども達は毎日学校から宿題が出ますね。
漢字の書き取り、算数の計算ドリル、音読や絵を描くこともあります。

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも宿題を体験してきたと思いますし、私ももちろん体験してきました。
私の場合は、学年があがるごとに「やらされていた感」が高まり宿題に対するイメージは正直よくありません。
皆さんはいかがでしたか?


じぃじとばぁばの宝物の生活の中でも、子ども達は宿題をします。
4月から6月にかけては子ども達が宿題をやりたがらない、やろうとしない、後回しにするということがよくありました。
それは次の事が原因ではないかと思います。

①座って何かをする習慣がない。(イライラ、ソワソワしてしまう)
②宿題をするリズムがまだできていない。(どうすればいいかわからない)
③あそびたい(魅力的な庭が目の前あるのでこの気持ちは痛いほどわかる)
④部屋の中でやりたくない(感性豊かな子は特に。外で宿題したい)
⑤おなかが減っている(脳が思考停止状態)
⑥学校で嫌なことがあった(宿題どころではない。不安だ。嫌な子の顔が)
⑦みんなもやっていないからいいや(良くも悪くも周囲がどうしているかが大事)

もっと細かく分析出来ると思いますが代表的な所ではこんなことではないでしょうか。



では、夏休み以降、子ども達の宿題に取り掛かる様子はどうでしょうか

例えば、「ただいまー!」と帰ってくるとロッカーにランドセルを入れずにランドセルから宿題を取りだしすぐに取り掛かる子どもはたくさんいます。
取り掛かるスピードに注目していますが、速い子で玄関開けたら10秒ですね。中にはヘルメットを脱がずに取り掛かる子どももいます。(笑)
一例として動画をアップしましたのでご覧ください。


さあ、ここで子どもたちはどう思っているのか客観的に分析してみました。
その結果いくつか特徴が見えてきました。以下はその例です。

①一番先に宿題に取り掛かることに誇りを持っている。
②ゲーム感覚で宿題を一番早く終わりにすることが快感。
③みんながやっているから自分もやらなければと良い意味で周囲に流される。
④昨日よりも早く終わったと、昨日の自分と競っている。
⑤そもそも勉強が好き。
⑥家でお母さんに怒られた。
⑦嫌なものを先にやることが習慣(嫌いな食べ物を全部先に食べる感覚に近い)
⑧自分のちょうどいい生活リズムがわかってきた

子どもを正面から見ているとよくわかりますね。みんな違います。

大切なことはこの「違い」を大人が見つけ、それ考えを認め、言葉で子どもに丁寧に伝えることだと思います。
大人が「子ども」とひとくくりにすることは、子どもをディスカウントしすぎています。
要は子どもを集団的に見るのではなく「個」として向き合うこと☆


そして私たちの宿題指導のテーマもこの点に集約されています。
宿題のやり方とか、どうすればよいかということはほとんど教えていません。
子どもが自分で考えて行動したことを、客観的な目で見て伝えてあげることではじめて子どもの自主性が引き出され、自分の頭で考え、他人に頼らず答えを見つけることができるのですね。

その証拠に、ここに通所している子どもたちは私たちに「教えて~」と言ってくる子どもはほとんどいません。
もちろん勉強も少しずつ難しくなり量も増えますから、子どもが自分で考えた後であるなら丁寧に指導することもあります。

しかし、その場合も子どもが自分で考える時間を大人の都合でとってしまってはいけないと思うのです。
そして、自分で考えることが習慣化されてくると、「自分でできるんだ!」と解決することに自信を持ってきているような気がします。


少し昔に戻りますが、江戸時代後期に多くの偉人を輩出し、吉田松陰が開いた松下村塾という塾がありました。
そこでは、何時から何時までは何を勉強することが決まっておらず、自分で何を勉強するか決めて取り組むというスタイルがとられていました。自学自習スタイルですね。

さらに、勉強する机も決まっておらず、先生が部屋の真ん中で自ら勉強をしており、その周りを塾生で囲むというスタイルがとられていました。
こうした結果、塾生達は目的をもって勉学に取り組むことができ、寝る間も厭わず自主的に取り組むようになり勉学の成果もあがっていったそうです。


ここでじぃじばぁばの宝物に来ている子ども達の宿題の様子にスポットを当てます。

例えば宿題をする時間、宿題をする場所、宿題をする順番。
特に「時間」ですね。
保護者の皆さんも小さい時体験したことはありませんか?

母親「いつになったら宿題するの!(怒)」
子ども「今やろうと思ったのに、何で宿題やれって言うの?あ~あ、やるきなくなっちゃった。」

こんな感じ。私はよくありました。


確かに管理する大人の都合では、あらかじめ決めたほうが楽ですね。
しかし、この時間はこれしなさいと一から十まで指示されていたのでは、宿題は終わったとしても肝心の中身の理解や自主性は養われるのでしょうか。

また、お母さん、お父さんも子どもが宿題をする度に「宿題やったの?早くやりなさい!」と言い続けると膨大な時間がさかれてしまいます。

例えば「宿題やったの?はやくやりなさい!」と1回言うと4秒かかります。
月曜日~金曜日まで言い続けると5秒×5日=25秒
1か月4週20日間言い続けると25秒×4=100秒
1年間言い続けたとすると100秒×12ヶ月=1200秒
1200秒は20分です。
20分という時間は膨大です。

こういう時間をなくしていき、もっと楽しい会話ができると嬉しいですね☆


「場所」にスポットを当ててみましょう。
広い16畳の和室なので机も分散させていますが、何故か私の机の近くに集中するのです。私が座っているイスの真後ろで窮屈な場所に宿題をする子もいます。
私の机の後ろで、ひしめきあって宿題をしている子もいます。

一瞬、効率を考えがちな大人の感覚だと「もっと広い場所に移動してやればいいのに」と思ってしまうのです。

しかしここで子どもの気持ちに立ち返ります。
私自身が宿題をどこでやっていたかと思うと自分の勉強机があるにも関わらずほぼ「居間」で母親が夕飯の準備をしている目の前に宿題をしていましたね。

「見ててね!ちゃんとやっているよ!」

子ども達はこの隠れたメッセージを受け取ってもらいたいのだと思います。しっかり受け取ってもらえた子どもたちは満足をし、次のステップにいけると思うのです。
メッセージを受け取ってもらえないと、何歳になっても「見ててね!」と子どはメッセージを送り続け、本来の学習の目的からどんどんずれていってしまうこともあります。

ですので、ここでの私たちは子ども達にこう声をかけます。

「よくできたね!1ヵ月前よりも字が上手になってきたね。」
「昨日は宿題にとりかかるまで15秒だたけど、今日は10秒だね!さすが!」
「前は早く書くと字がマスからはみ出ていたけれど、今は早く書けてマスにも入っているね!」

具体的なプラスの言葉をシャワーのように浴びせていきます。
プラスストロークシャワーともいいますね。

ただここで気をつけなくてはいけないのが、抽象的で単純なシャワーを浴びせ続けないことだと思います。

「よくできているね」だけではなく、具体的に数字や行動を言葉で表現します。

子どもは好奇心旺盛です。「なんでそう思うの?」という言葉が常に頭の中でグルグル回っているので、子どもに具体的に伝えてあげるとスムーズに理解できるのです。
よく子どもだからわかるはすがないと決めつけ、子どもを抽象的な表現で褒めたり、認めている大人がいますがそれは間違いです。

例えば「いい子だね」、「えらいね」、「ちゃんとできているね」

このような言葉は、子どもの立場からすると全て「何で?」なのです。
根拠が理解できると、子どもは応用ができるようになります。
だからこそ、丁寧な言葉で語りかかるように具体的に伝える必要がありますね。これは子どもの語彙力・表現力向上にもつながります。


長くなりましたがそろそろ終わります。
私たちは、子どもの潜在能力を信じています。なのでこれからも指導はあえてしません。指導員という言葉も嫌いです。
指導よりも、引き出すこと(エンパワーメント)に重きを置きます。

私たちスタッフの知恵よりも、子ども達の内に秘める可能性の方がはるかに尊いですからね☆


宿題というテーマは時々ブログで書こうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました☆
(下に写真と動画がありますのでそちらもお楽しみに!)

玄関あけたら10秒で宿題にとりかかる子ども達☆(動画)
帰ってくると自主的に宿題に取り組みます☆
真剣な表情。自分の頭で考える瞬間。

0 件のコメント :

コメントを投稿