災害チャレンジ!第一弾「助けたら助からない」

みなさん、こんにちは。サンです!
朝晩冷え込みもありますが、昼間は春らしく暖かになってきましたね♪

さて、毎年3月11日は東日本大震災を思い出し「防災の日」として今まで子どもたちには、
◆非常食体験
◆避難場所の確認
◆簡易トイレ体験
など実施してきました。

今回3月8日から11日にかけて「防災の日」としての試みを2回に分けてブログにてご報告致します!

~第一弾「災害チャレンジ」~
一通りの避難訓練を実施し終えたところで、今回はどのような体験がいいか考えた時に
「子どもたち自身が主体的に取り組める実践的な体験」を提案してみよう!と考えました。

非常事態に必ず我々大人が助けてあげられるとは限りません。
場合によっては子どもたちだけで判断し、行動する場面もあるかもしれません。
そこで大人が手助けしたら子どもは助からないという意味を込めて
『助けたら助からない』というテーマをスタッフ間で共有し実施に至りました。

そこで
◆3月8日(月)14:22 地震発生
◆ガス・電気・水道が使えず、施設の中はガス漏れと崩壊の危険あり
◆しんた・さんちゃん・ゆうみちゃんは身動き取れず話せない
という条件付きで
「全員が栄養のあるものを食べる」というミッションに取り組みました。
伏線として一週間前から台所には、箱入りのミネラルウォーターやカップラーメン、非常食となる尾西の五目ごはんを置いておき
冷蔵庫には少しの野菜や冷凍ごはんがある状態でした。
また、カセットコンロやガスボンベもいつも台所の棚にしまってあります。
どのようになるのか私たちスタッフも全く想像できないまま、いざスタート!

まずは4年生たちの声掛けで
◆各自の水筒を集め
◆外に集合
◆誰が中に入って物を見つけてくるか話し合い
その後複数回に分けて施設内から
◆箱入りのミネラルウォーター
◆五目ごはん
◆カセットコンロとガスボンベ
◆やかん
◆箱入りカップラーメン
と着々とおやつの準備が始まりました。

施設に入る時には
「危ないから必ず誰かと一緒に入ろう!」
「部屋の中は危ないから、なるべく早く出てこよう!」

ガスボンベで火をつける時には
「危ないから低学年は離れて!」
「ガスまわりは4年でやろう!」
お互いにたくさん声掛けする姿が見られました。
もちろん、ここまですべて子どもたちだけで判断し行動しています。

開始から30分ほどで、一度諦めかけたガスコンロへの着火に成功!
そこから五目ごはんとカップラーメンの栄養価を比較し、カップラーメンに決定!
低学年へ順番に声を掛け合い、お湯を注ぐ準備に入りました。
そして無事全員がカップラーメンを食べることができました。
最後まで4年生たちは声を掛け合い自分たち以外全員のカップラーメンを準備して、食べる場所の確保やごみの分別までしていました。
ずっと撮影していた私たちですが、4年生たちの頼りになる姿に思わずじーんと涙腺が熱くなりました。
文章だけで子どもたちの勇姿をお伝えするのはとても難しいですが、私たちの想像を超えて全員分の食べ物を確保する姿には感動させられました。

中心となって何度も火をつけようと試みる子。
誰が何をするべきか冷静に全体へ声をかける子。
ガスボンベなどの説明書を読み、みんなに説明する子。
みんなのアレルギーの有無を確認し栄養価を比較する子。
食べる場所を全体へアナウンスする子。
ごみの分別をし始める子。

それぞれが違う役割を全うし、協力し合う姿がとてもたくましく判断力や行動力の高さに驚きました。
また低学年の子の中にはずっと4年生の行動を見続ける姿もあり、4年生たちの勇姿が次の代へ繋がる実感を持ちました。
いざという時に、何をすればいいか冷静に判断することは大人であっても難しいものです。
今回のような実践的チャレンジが「いざという時」の備えになりえると痛感しました。

今の4年生は1年生の時から入所して過ごしていることもあるのか、とても良いチームワークで互いに声を掛け合い協力する力が育まれていると感じました。
きっと今回の経験が自信にも繋がり、彼らの大きな成長の糧にもなるのだと思います。
初めての試みでしたが、終わった後には
「楽しかった!またやりたい!」
「次はもっとレベル高いミッションに挑戦したい!」
などの嬉しい声が上がりました。

熱が熱いうちに…次回は春休み期間中に実施予定です。

自分たちで考えて、自分たちで行動する。
子どもたちの普段からの姿勢が、土壇場で活きてくる!そう実感させられました。
次回のチャレンジにも大いに期待してます!

0 件のコメント :

コメントを投稿