段取りと暖取り☆

みなさんこんにちは!
本庄のおうちの飯島紳太郎(しんた)です。

真冬の名物赤城おろしが私たちの身にしみますね!
そんな本格的な真冬だからこそ、真のあたたかさをということで今日は「段取りと暖取り」のことを書きますね♪
段取りは準備のことであり、暖取りは身体をあたためることを言います。
この2つの「ダンドリ」。
じぃじとばぁばの宝物では、密接につながっているのです。では、どういうことかお話していきますね。次の写真をご覧ください。
これは子ども達が、庭に落ちている木の枝を薪として集めている様子です。
暖を取る為には、火をこさなくてはいけません。
火をおこす為には薪が必要になります。
ということでみんなで「薪集め」をします。

薪集めをするときによく言うことは、「薪を拾うのではなくて集めてきてほしい」と伝えます。
意識をして薪を集めることに意味があります。
乾いていない木や生木は薪にはなりません。
剪定してある木を集める中で子ども達はいろいろなことに気がつきます。
例えば「薪って何?」、「これは何の木?」、「木が腐ってる」

いろいろなことに興味がある子どもはよく気づきます。
気づくということはよく観察している証拠。
そしていろいろな形や太さの木があるのでそれぞれ役割があることも伝えます。次の写真をご覧ください。
これは細い枝。
細い枝の役割は火を焚きつけた後、太い枝をいれるまでにつなぐ大事な役割があります。ここでよく段取りの話をします。

ただ木を入れればいいってもんじゃない。
物事には順番=段取りがあるんだよ。
火だって最初は小さな火。

いきなり薪ダルマストーブに押し込んだら、火がビックリして消えてしまうか、怒って暴れ出すかもしれない。
だから火のことを考えてあげながら、最初は燃えやすい小さな細い枝を薪として使う方がいいと思うよ。
わからなかったら、じっくりと火を自分の目で見てごらん。そうすればわかるかもしれないよ。

さあ、今度は長い枝がありましたよ。どうすればいいのかな?
「短く切る!」
じゃあ切ってみようということで、ノコギリがストーブに入るくらいの大きさに切っていきます。みんなノコギリの使い方がうまくなってきました。今では手を切る子や怖がる子はほとんどいなくなってきました。

どのくらいに切るのかも自分の頭でまず考える。
どこで切ったら切りやすいかも自分の頭で考える。
考えて考えてそれでもわからなかったら、聞きにおいで。

意欲のある時に、大人が指示したら子どもの意欲も半減し、考える力も備わらない。
だから、ここでは指導することをあまりしません。
もしするとしたら、「見せる」ということ。

子どもの純粋無垢な目で観察すれば、きっとできるようになるといつも信じています。
子ども達が自分の頭で考えるようになると、工夫をし始めます。
ここが大切なポイント。
1人でやることに限界を感じたら、仲間に協力してもらう工夫をします。
太い木になって1人でおさえられなかったら、仲間におさえてもらうようにお願いをしまなければなりません。
大人なって、社会に出ても同じことではないでしょうか。

そしてここも「段取り」です。
太い木を見つけたらまずどう切るか自分で考える。
考えてから戦略をたてイメージする。
必要な人や場所や道具を集める。
実際にやってみる。
うまくいかなかったら改善する。
木を切ることで、社会に出てからどう仕事に取り組めばいいのかを学ぶことが出来ます。
時にはこの写真のように、最後まで1人でやってみることも大切ですね。

「おれにまかせろ!」と言っていました。
この子はこの太い木を30分かけて切りました。
その切った木を持ってじっと見つめていました。

「おれが切ったんだあ。」
おそらく成功した喜びにひたる体験をしていたのでしょう☆
そして、みんなで協力をして集めた薪がこのように積まれます。
ここまでの段取りがあり、これから暖取りができるのです☆
こうやって、みんなでストーブを囲んで語り合う。
自分達が集めた薪だからこそよりあたたかく感じるのでしょうか。
ダルマストーブであたためたお湯をバケツに中に入れて、冷えた手をあたためます。

この瞬間みんな大きな声で「あったけー!」

それはあたたかいに決まっている。
自分達で苦労して段取りをし暖を取っているのですから。
スイッチ1つで暖を取ることができる時代。

そこには段取りはなく、気温の上ではあたたかいであろうが芯からあたたまることはできるだろうか。

こういう時代だからこそ、1人でも多くの子ども達に体験してもらいたいと願います。

それでは!

0 件のコメント :

コメントを投稿