私達は、日常から物を大切に使うように子ども達に伝えています。
特に、みんなで使う備品や道具に関しては出来る限り自分達で直して使うことを実践しています。
そしてその実践的な取り組みを主導してくださる方が、守親さんでもある小野さんです。
小野さんはみんなからはおのじぃと呼ばれていますので、ここからはおのじぃと書いていきます。
おのじぃは、子ども達に囲碁や木工をわかりやすく教えてくれます。
囲碁についてはまた別の機会にお伝えしたいと思いますので、今日は物の修繕を通じた木工作業についてお伝えしていこうと思います。
おのじぃは、子ども達と作業している時によくこんなことを言います。
「こんないい木がある。これまだ使えるな。ここはいかそうか。」
時には子ども達に
「これはどう使った方がいいと思う?」
子ども達に質問して子ども達の意見を聞いています。
子ども達も
「どうしよっかな。こうやればいいのかな。できる?」
と頭を使って考えおのじぃに質問しています。
このようなやりとりで、意見を聞いたり言ったりしながら自然と合意形成していきます。
一方的に教えるというよりは、一緒に考えてよりよい形に近づけていくサポートをしようというおのじぃの姿勢ですね。
なので子どもたちも主体的に取り組め、自分が考えて直しているんだと思うようになります。
おのじぃはこんなことを言います。
『誰だって、これやれって言われたらやりたくないですよね。
こうやってみる?道具使ってみる?
と聞いてからわからないことは教えた方が、子どもたちは楽しくできますよね。』
子どもたちも、楽しみながら主体的に取り組めているので、少しずつ物が直っていく度に自分が直している部分を見て笑ってみたり、触ってみたりしています。
物を大切に使おうではなくて、物は大切に使いたいという感覚に、子ども達は変化していると思います。
物を直すことは、その物が直るだけでなく、子ども達の物に対する意識そのものを変えていく、子どもの成長にとってかけがえのない体験であることを気づかせてくれます。
日常的に取り組んでいる修繕作業。これからも守親さんの知恵をお借りしながら、継続的に活動していきます。
それでは。
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